最近のオートマチック車にはマニュアルでギアを選択できる「パドルシフト」が装着されています。
そこで今回はホンダ・ヴェゼルのパドルシフトについて紹介したいと思います。パドルシフトはうまく使うとスポーツ走行だけではなく燃費にもいい影響を与えます。そしてクラッチを踏まずに変速までできますので、楽しいと同時にとても楽なんですよ。
目次
ヴェゼルのパドルシフトの使い方や解除方法
ヴェゼルのパドルシフトの使い方や解除方法について解説したいと思います。
セレクトポジションが「D」の場合
ヴェゼルのパドルシフトはDレンジ(ドライブ)の状態でも使用することが出来ます。走行中にシフトスイッチを引けば一時的にマニュアルシフトモードになります。
加速や一定走行でマニュアルシフトモードは自動的に解除されます。
また「+」のシフトスイッチ(右側)を数秒間引き続けても解除できます。カーブの手前で一時的に減速したい時には、「-」のシフトスイッチ(左側)を引けばシフトダウンさせることが出来ます。
セレクトポジションが「S」の場合
マニュアルシフトモードに固定されているので、シフトスイッチを操作せずに車速が落ちると、順次、自動的に低速ギアに切り替わり停車すると1速に入ります。
また車速が上がりシフトスイッチを操作しない場合は、自動的に1段シフトアップします。
パドルシフトが標準装備されているグレード
パドルシフトが標準装備されているグレードは以下の通りです。
- RS HondaSENSING
- TOURING Honda SENSING
- HYBRID HondaSENSING
- HYBRID X HondaSENSING
- HYBRID Z HondaSENSING
- HYBRID RS HondaSENSING
ガソリン車の下位グレード「G」と「X」にはパドルシフトは装着されません。ハイブリッド車には全車装着されています。
パドルシフトのメリットとデメリット
パドルシフトの5つのメリット
パドルシフトにはどんなメリットがあるのでしょうか。
①ステアリングから手を離さずシフトすることが出来る
マニュアル・トランスミッションの車では左手でシフトレバーを操作するので、シフトチェンジの際には片手運転となります。パドルシフトは手を離さずにシフトチェンジが出来るので安全です。
②気軽にスポーツ走行を楽しめる
オートマチック車でもマニュアル車のようなスポーツ走行を楽しむことが出来ます。
③エンジンブレーキがかけられる
カーブの手前や下り坂でエンジンブレーキを使うことが出来ます。フットブレーキに頼りすぎると、ブレーキが効かなくなることがありますが、それを防ぐことが可能です。
④早めにシフトアップ出来る
早めにシフトアップをすれば燃費の向上に繋がります。
⑤速やかに加速出来る
高速道路などではシフトダウンしてから加速をすれば滑らかに速度が上がります。追い越しがスムーズに行なえます。
パドルシフトの3つのデメリット
パドルシフトにはデメリットもあります。
①手の位置が固定される
パドルシフトは9時15分の位置にシフトペダルがあります。そのため手の位置が固定されることになります。普段から9時15分の位置に手を置いている人は違和感はないでしょうが、そうではない人は運転がしにくくなるかもしれません。
②タイムラグがある
パドルシフトでシフトアップやシフトダウンを行うと一息遅れてギアが繋がります。この癖を飲み込んでおかないと、ギクシャクした運転になってしまいます。
③燃費が悪化することがある
パドルシフトを使って低速ギアに固定し、エンジンの回転数を上げた状態で走行すると、燃費の悪化に繋がります。
パドルシフトでエンジンブレーキをかけるとガソリン燃費にどれくらい影響がある?
パドルシフトでエンジンブレーキをかけると燃費には影響があるのでしょうか。アクセルペダルから足を緩め、エンジンブレーキを効かせた状態では、エンジンに供給されるガソリンはカットされます。
したがって燃費には悪影響を与えません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ヴェゼルのパドルシフトの使い方について見てきました。シフトポジションが「D」でも軽くエンジンブレーキを使えるのはいいですね。
街中で重宝するでしょう。
ただガソリン車の下位グレードに装着されないのは納得がいきません。ぜひ全車標準装備にして欲しいところです。