とプリウスPHVのソーラーパネルが気になっている人も多いと思います。次世代環境車に位置づけられているトヨタ・プリウスPHVですが、モデルチェンジの度にEV走行距離も伸びています。
従来モデルはEV走行距離が26.4kmでしたが、68.2kmまで拡大されています。また今回のお題でもあるプリウスPHVのソーラーパネル!
そこで今回はトヨタ・プリウスPHVのソーラー充電システムについてその有用性を探ってみました。
目次
プリウスPHVのソーラーパネルオプションの価格は?
出典元:https://toyota.jp/priusphv/
プリウスPHVのソーラー充電システムのオプション価格は288,000円です。
その為、電気代だけでソーラーパネルの価格分を元取るのはほぼ不可能と言えそうです。そしてソーラーパネルでの1日の走行可能距離は平均2.9kmですので、1年で1,058.5km走行できることになりますが、このオプション価格だけを見ると正直喜ぶことは出来ません。
プリウスPHVのソーラーパネルの充電の効果
出典元:https://toyota.jp/priusphv/
従来モデルの30系プリウスに搭載されていたソーラーパネルシステムは室内の換気等だけに使用されていました。しかし、現行のプリウスPHVのソーラーパネルは駆動用バッテリーへの充電が可能となっています。
ただし充電できるのはスイッチオフの駐車状態のみで、駐車中に発電された電気はまず始めに、ソーラーシステム専用のバッテリーに蓄電され、満杯になった後、駆動用バッテリーに送られます。
プリウスPHVが走行中は駆動用バッテリーへの蓄電せず、
- エアコン
- ウィンカー
- ライト
などの電装品に電気を供給して、駆動用バッテリーの電力消費をなるべく抑えるようにしているのです。
プリウスPHVのソーラーパネルの発電量はどれくらい?
トヨタの公式ホームページによると、プリウスPHVのソーラーパネルの発電量は180Wとされています。
電気料金に換算した場合の1日の発電量や充電時間(1日、月間、年間)
プリウスPHVのソーラーパネルは1日にどれくらい発電できるのでしょうか、気になりますよね。ソーラーパネルの充電時間は平均3時間だと言われていますので計算すると、
180W × 3h = 540Wh = 0.54kWh
となります。電力会社によって電気料金には差がありますが概ね 27.97円/kWh程度でしょう。これで計算すれば1日の電気料金がはじき出されます。
プリウスPHVのソーラーパネルが発電する1日の電気料金
0.54kWh × 27.97円 = 15.1038円(約15円)
プリウスPHVのソーラーパネルが発電する電気は1日あたり15円の発電が可能ということになります。すると月間・年間の電気料金は次のようになります。
月間の電気料金
15.1038円 × 30日 = 453.114円(約453円)
年間の電気料金
453.114円 × 12ヶ月 = 5,437.368円(約5,437円)
という事になります。
ここまで計算してみると比較してみたくなるのが、住宅に使われているソーラーパネルとの比較です。住宅用のソーラーパネルとの違いもみてみましょう。
住宅のソーラーパネルと発電量の違いはある?
プリウスPHVのソーラーパネルは家庭用のものが流用されているので発電能力は同じです。しかし発電量となるとこれはもう全然違います。
家庭用ソーラーパネルの発電量は1日2.5~3.8kWh/kW。
プリウスPHVは0.54kWhですから太刀打ちできません。
災害時等でプリウスPHVのソーラーパネルは役に立つ?
プリウスPHVのソーラーパネルによる充電で走行できる距離は1日で最大6.1km、平均すると2.9kmとなっています。
また仮にソーラーパネルだけでフル充電するとなると最低でも12日かかる計算になります。冬場で日照量が少なければ更に時間がかかることになります。
ただしプリウスPHVが既にフル充電の状態であれば外部に給電することが可能です。キャンプ用品なども使えるので、災害時には役に立つことになります。
プリウスPHVのソーラーパネルの発電は燃費にどれくらい影響する?
プリウスPHVにソーラーパネルを装着した場合の燃費は公表されていません。理由は天候に左右されるためだと思われます。
しかし、先述したように駆動用バッテリーへも送電していることを考えると、若干の燃費向上は期待出来るかと思います。
プリウスPHVのソーラーパネルオプションは付けた方がいい?付けない方がいい?
出典元:https://toyota.jp/priusphv/
金に糸目はつけないから先進技術の車に乗りたいという方であればオススメです。しかし、ごく普通の方にはおすすめ出来ませんので付けなくていいと思います。
そもそもプリウスPHVは自宅に充電設備を設けなければならないので、スタートから少しハードルが高いと言えます。
一般の方には普通のプリウスの方が使いやすいと思いますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はプリウスPHVのソーラーパネルについて見てきました。あなたはどんな感想をお持ちになったでしょう。
私の感想はトータルとしてはまだオプションとしての必要性は薄いかなと思いました。PHVだけでも設備投資が必要ですし、さらにお金がかかるというは一般的に考えても疑問は残るかもしれませんね。