ホンダ・フィットハイブリッドは2010年からフィットのラインナップに加えられた1.5Lのハイブリッド車です。また、スズキ・ソリオハイブリッドは2016年11月からソリオのラインナップに加えられた1.2Lのハイブリッド車です。
両車ともオートバイを生産する自動車メーカーのハイブリッド車ということになりますね。そこで今回はこの両車を徹底比較してみたいと思います。比較内容としてはタイトルにもある様に、
- 燃費
- 価格
- 乗り心地
- 評判
など、フィットとソリオのどちらを選ぶか悩んでいる方への貴重な判断材料となっておりますので、ぜひ最後までお付き合いいただければと思います。
目次
【燃費編】ホンダ・フィットハイブリッド VS スズキ・ソリオハイブリッド
ホンダ・フィットハイブリッドとスズキ・ソリオハイブリッド。両車ともハイブリッド車です。ハイブリッド車に期待される性能の第一位はやはり燃費でしょう。
そこでまずはその燃費の比較からです。カタログ燃費だけではなく実燃費も掲載いたしましたのでかなり参考になると思います。
ホンダ・フィットハイブリッドの燃費
フィットハイブリッド Lホンダセンシング(FF)
- カタログ燃費:34.0km/L(JC08モード)
- 実燃費:20.30km/L
- 燃費達成率:59.7%
燃費達成率が6割を切るというのはあまり良くない数字ですが、実燃費は走り方や季節によって異なるので必ずしもこの数値というわけではありません。
※実燃費のデータはe-燃費による。
スズキ・ソリオハイブリッドの燃費
ソリオハイブリッド SZ(FF)
- カタログ燃費:32.0km/L(JC08モード)
- 実燃費:17.86km/L
- 燃費達成率:55.8%
ソリオハイブリッドも燃費達成率が低いですね。フィットハイブリッドよりもさらに低い数値です。ただ、ソリオハイブリッドはフィットハイブリッドよりもユーザー数が少ないので母体となるデータ数も少ないこともこの数値の結果になるかもしれません。
※実燃費のデータはe-燃費による。
【価格編】ホンダ・フィットハイブリッド VS スズキ・ソリオハイブリッド
燃費の次に気になるのはやはり価格ですよね。ホンダ・フィットハイブリッドは1.5Lのハイブリッド車ですから、1.2Lのハイブリッド車であるスズキ・ソリオハイブリッドよりも価格面では不利かもしれません。
そのかわりスズキ・ソリオハイブリッドには設定がない4WDを選べるのがホンダ・フィットハイブリッドの利点と言えそうです。
フィットの価格
新車価格:1,699,920円(税込)〜 2,419,200円(税込)
ガソリンエンジンの1.5L車の価格が1,853,280円(税込)〜 2,050,920円(税込)ですから、ハイブリッド車としては価格を抑えていることがわかりますね。
ソリオの価格
新車価格:2,019,600円(税込)〜 2,231,280円(税込)
価格を調べて驚きました。1.2Lのハイブリッド車にしては割高であると言わざるを得ません。マイルドハイブリッド車の価格も1,703,160円(税込)〜 2,133,000円(税込)と強気のプライスタグをぶら下げています。
というわけで価格面ではホンダ・フィットハイブリッドに軍配が上がりそうですね。
【乗り心地編】ホンダ・フィットハイブリッド VS スズキ・ソリオハイブリッド
乗用車で重要視される乗り心地についてはどうでしょうか。ホンダ・フィットハイブリッド、スズキ・ソリオハイブリッドはともにハイブリッド車ですが、フィットは5ドアのハッチバックでソリオはハイトワゴンという違いがあります。それも含めて見ていくことにしましょう。
フィットの乗り心地
ホンダ・フィットハイブリッドはホンダがパテントを持つ「センタータンクレイアウト」を採用しています。これは重量物であるガソリンタンクを薄く伸ばして車両の中央に配置するというもので、車体の低重心化と室内スペースの確保に役立っています。
このレイアウトによりフィットのハンドリングは実にキビキビとした小気味の良いものになっています。乗り心地はフラットで上級のクラスと比較しても遜色がありません。
ソリオの乗り心地
スズキ・ソリオハイブリッドは背の高いハイトワゴンです。重心が高いのでフラフラしそうな気もしますが、ソリオの足回りはしっかりしており重心の高さを感じさせません。
このクラスにしては乗り心地もしっとりしていて、シャシーをしっかりさせたことが窺(うかが)えます。ハンドリングも軽やかで好感が持てますよ。
というわけで乗り心地については互角と言えそうですね。走行性能まで含めると明らかにフィットの方が上ですが、フィットはクラスも上ですので。
【エクステリア編】ホンダ・フィットハイブリッド VS スズキ・ソリオハイブリッド
先述した様にフィットは5ドアのハッチバックでソリオはハイトワゴンという違いがまずあります。それを前提にしてエクステリアデザインを見ていくことにしましょう。
フィットのエクステリア
フィットは2017年に施されたマイナーチェンジで、フロントマスクを2種類用意するようになりました。標準グレードのマスクもシャープで低重心をイメージさせるデザインですが、上級モデルにはブラックにシルバーのラインが施された専用デザインが用意されています。
ボディは玉子のようなコロンとしたデザインに、エッジを効かせたラインを入れ力強さを表現しています。デザインコンセプトは「Low wide Gravity」ですが正に狙い通りに成功していると思います。
ソリオのエクステリア
ソリオはコンパクトカーのハイトワゴンです。フロントフェイスはコンパクトながらも力強いグリルが与えられています。ボディは四角い箱という印象ですが角ばった感じはありません。
フロントグラス、サイドグラス、リアグラスのすべてが立てられていて垂直な面を形成しています。全体的にはよくまとまった癖のないデザインに仕上がっていますね。
【評判編】ホンダ・フィットハイブリッド VS スズキ・ソリオハイブリッド
フィットとソリオ。巷の評判はどうでしょうか。口コミなども知りたいですね。そこで「みんカラ(https://minkara.carview.co.jp/)」から、オーナーの声をいくつか拾ってくることにしました。実際に車を使っている方の声ですから参考になると思いますよ。
フィットの評判
・実燃費で20km/Lを越える燃費が良い。
・クルーズコントロールやパドルシフト、シートヒーターなど快適機能が多い。
・パワートレインは終始スムーズ。
・運転操作にストレスを感じない。日本車の美点だと思う。
・ダイレクトかつショックのない変速フィールは7速DCTならでは。
走行性能や充実した装備がかなり評価されていますね。
ソリオの評判
・暖気運転でも静かで振動もありません。
・視界が広いので気分良く運転できます。
・高速コーナーではセダンに迫る安定性の良さを見せる。
・外から見ると軽自動車にしか見えないが中はとても広々している。
・ハイトワゴンのため横風の影響を強く受けます。
ハイトワゴンですから中が広いのが長所ですが、同時に横風を受けやすいという短所でもあるようですね。
ホンダ・フィットハイブリッド VS スズキ・ソリオハイブリッド 何を基準に選べば良い!?
ホンダ・フィットハイブリッドとスズキ・ソリオハイブリッドは全く性格の異なる車です。人を乗せることを考えるとフィットの方がいいでしょう。
理由はソリオよりも車格が上だからです。
それを考慮すると荷物を多く運びたいのならソリオということになります。言い換えるなら、
- 乗用車として普通に使うのであればフィット
- 時にはトラックのような使い方をしたいのならソリオ
ということになりそうです。どんな車の使い方をするのか!?と言うのが大切になってきそうですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ホンダ・フィットハイブリッドとスズキ・ソリオハイブリッドを比較してきました。率直に言うと車の完成度はフィットの方が上だと思います。
スズキも頑張ってハイブリッド車を開発しましたが、やはりホンダやトヨタにはまだ及ばない点がある様にも見受けられました。(個人的な感想です)
ソリオが悪い車というわけではありませんが、マイルドハイブリッド車も含めて価格設定が高めなのが気になるところです。大手メーカーと比較するのは可哀想かもしれませんが、それでも車というものは相対的に評価されますので今後に期待したいものですね。