車のヘッドライトが曇ったり結露で水滴が付いてどうしよう…と困った経験はありませんか?実はヘッドライトの曇りや結露による現象はよくある事なのです。
と思われたそんなあなたに、この記事ではヘッドライトの曇りや結露が生じる原因と対処法、そして防止する方法も紹介します。今までヘッドライトの曇りにモヤモヤしていた方も最後までこの記事を読んでいただく事で、適切な対処法や防止策が見つかるはずです。
目次
ヘッドライトの曇り(結露)が生じてしまう原因は何!?
ヘッドライトに曇りが生じたり、あるいは結露ができる原因は、ヘッドライトの中の気温と外気温の温度差によって曇りや結露が生じることによるものです。
例えば、しんしんと雪が降る晩には、部屋の中と外では大きな気温差が出来ますよね。すると窓ガラスは曇ったり、結露が生じます。これと同じ現象がヘッドライトでも起こるのです。
そのため、ヘッドライトの結露による曇りに関してはよくある現象なのです。ただ、その現象が起きるには以下の理由があります。
- ヘッドライトのコーキングの劣化
- 通気口の目詰まり
- バルブが緩んでいる
- バルブの交換で湿気が入る
では、各曇りの原因についてみていきましょう!原因が分かると対処方法も分かりますよね。
1ヘッドライトのコーキングの劣化
ヘッドライトはレンズと本体が密着していて、その部分をブチルシールと呼ばれるゴムでコーキングされています。このコーキングはゴム製なので経年劣化します。
そうするとヘッドライト本体内に湿気が侵入し、これが曇りの原因となるわけです。解決策はコーキングのやり直しなのですが、素人では難しい作業になります。
ヘッドライトのコーキングをやり直す場合は修理工場などに相談するのが1番の解決策です。
2通気口の目詰まり
ヘッドライトには外気温とヘッドライト内の気温を同一に保つために通気口が設けられています。
通常は2個開けられているのですが、これが目詰まりを起すと外気温との差が生じて曇ることになります。解決策は通気口の掃除です。
ただ、穴が小さいですしフィルターが付いている場合もあるので、自信のない方はやはり修理工場への相談になります。
3バルブが緩んでいる
ヘッドライトが切れた場合、当然バルブを交換することになります。車好きの方はご自身でバルブ交換された経験もあるのではないでしょうか。実は、この交換作業の際にバルブをしっかり挿さず緩んだ状態だと、水分が侵入して曇ることになります。
解決策は、一旦バルブを外して侵入した水分を十分に拭い”しっかり”と挿し直すことです。プロの作業では起きにくいですので、今までにヘッドライトを交換したことのある方はもう一度しっかりとバルブを挿し直してみましょう。
4バルブの交換で湿気が入る
これもヘッドライトのバルブ交換時の話になりますが、交換する時に湿度が高いと内部に湿気が入り込みます。そうなると曇りが生じることになります。
解決策は先ほど同様に一旦バルブを外し、ドライヤーなどでヘッドライト内部の湿気を飛ばします。ここで注意したい点ですが、ドライヤーの風は必ず「クール」で送風しましょう。
と、思ってしまいそうですが、「ホット」で送風するとヘッドライト本体が故障する可能性があります。ドライヤーで乾燥させる場合は必ず「クール」で送風しましょう。
そして十分に乾燥させたら、あらためてバルブを取り付けるようにしましょう。
結露以外によるヘッドライトの曇りの原因と防止対策
ヘッドライトに使われているレンズは以前はガラスでしたが、現在はポリカーボネイトという樹脂製品が使われています。このポリカーボネイトは紫外線への耐性がありません。
そのため経年劣化によって曇ったり、黄ばんでくることがあります。前項の水分が原因の曇りとは違い、ポリカーボネイトの経年変化は厄介なのです。
例えば、ヘッドライトが黄ばんでいると見た目が悪くなるだけではなく、ヘッドライトを点灯させた時の光の量が弱まってしまう原因にもなってしまいます。ヘッドライトの光の量が弱くなるということは、夜間走行時に相手がこちらを認識しにくくなってしまうということです。
そうなると最悪の場合、事故につながってしまう可能性もあるということです。また、ヘッドライトの黄ばみが酷いと車検の検査基準にも引っかかってしまう可能性もあります。
つまりヘッドライトに黄ばみがあると良いことは何一つ無いのです。では、そんなポリカーボネイトの曇りを防止する方法にはどのような方法があるのでしょうか?
ヘッドライトカバーを装着する
車種によってはヘッドライトを保護するヘッドライトカバーが市販されています。ヘッドライトカバーを装着することで、ポリカーボネイトの劣化を防ぐことが出来ます。
ただ、残念ながらヘッドライトカバーはすべての車種に用意されていないのが難点です。
駐車場に屋根をつける
青空駐車をしていると紫外線が容赦なく注がれます。簡単な屋根を付けるだけでも紫外線からヘッドライトを守ることができます。カーポートのような簡単なもので構いません。
屋根があるのとないのとではヘッドライトの劣化具合は大きく変わります。
ボディカバーで覆う
昼間、車に乗る事が少ない方はボディーカバーで車を覆うようにするとヘッドライトの劣化防止になります。ボディーカバーで車を覆う事で紫外線を防ぐことが出来ます。
駐車場を借りていて屋根が付けられない状況の方もいるかと思いますので、ボディーカバーは特にオススメです。車の塗装の保護にもなるのでぜひ、積極的に使うようにしてみてはいかがでしょうか。
ハロゲンライトからLEDライトに交換する
私が車に熱中していた時はヘッドライトの光源はハロゲンライトが主流でした。しかし、ハロゲンライトは光っている時にもの凄い熱を発します。熱を発すると言うことはヘッドライトの内部で焼き付けが起こってしまう可能性があると言うことです。
また、ハロゲンライトからLEDライトに交換することで色々メリットがあるのです。
- 消費電力が大きく減る
- 明るくなる
- 黄ばみが起こりにくい
今はLEDライトの使用は一般的になっていますので、もし愛車に使われている光源がハロゲンライトであるなら是非、この機会にLEDに交換してみてはいかがでしょうか。
ヘッドライトの”黄ばみ”の除去でオススメの方法
では、黄ばんでしまったヘッドライトは交換するしかないのでしょうか?
実は、黄ばみを除去する方法があります。
お近くのカー用品店に行けばヘッドライト専用のクリーナーが売られています。ヘッドライト専用のクリーナーを使用すれば自分で黄ばみを除去することが出来るのです。
色々な製品が売られていますが、初めて作業を行うのであれば、クリーナーと仕上げのコーティング剤がセットになっている物がオススメです。(理由:クリーナーで磨いただけではまたヘッドライトは黄ばんでしまいますので仕上げには必ずコーティングが必要になります)
ヘッドライト専用のクリーナーの価格にはばらつきがありますが、1,000〜3,000円の範囲で探すと効果も十分に感じることができるかと思います。
ヘッドライト専用のクリーナーで黄ばみを取る時のポイント
ヘッドライト専用クリーナーで黄ばみを自身で除去する場合のポイントを紹介します。
- 専用クリーナーは成分が強すぎるものは使用を控える
- 専用クリーナーの種類によってスポンジを変える
- 研磨の際水を切らさない(水分が足りないと傷になる)
- 黄ばみが酷い場合は粗めの耐水ペーパーを使用する
- 黄ばみがひどく無いなら細かめを使用する
以上の点に注意して専用クリーナーで黄ばみを除去しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回はヘッドライトの曇りの原因とその対処法について紹介しました。「結露による水滴の曇り」と「ポリカーボネイトの経年変化による曇りや黄ばみ」とでは、対処方法が異なります。
自分の車のヘッドライトがどういう状態なのかをまずは見極めてから対処することが大切です。状態確認後それぞれの対処法でヘッドライトに以前の様な輝きを戻してあげましょう。