ネットで中古車を検索していると「法定整備」という言葉を見かけることがあります。あまり聞き慣れない言葉ですよね。車検とは何がどう違うのか疑問に思われた方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は「法定整備」について解説したいと思います。最後まで読んで頂くことで、
- 「法定整備」とは何なのか
- 「車検」との違いは何なのか
など「法定整備」と「車検」の違いについてご理解いただけると思います。
目次
法定整備と車検の違い
それでは早速、法定整備と車検の違いについて見ていくことにしましょう。まず法定整備から見て、次に車検について見てみましょう。
法定整備とは
法定整備とは法律で実施するように定められた整備になります。法定整備には、
- 「自動車点検基準」
- 「道路運送車両法」
という2つの法律が関係していて国土交通省が管轄しています。「道路運送車両法」は自動車の整備を行うように勧めたり、自動車の所有権などを確認する法律です。またリコールの時にもこの法律が関わってきます。
法定整備は新車購入から1年後に点検を受けて、あとは3、5、7年後に順次受けることになっています。ただし車検と異なり受けなくても罰則はありません。
車検とは
車検は新車時には3年後に、それ以降は2年毎に必ず受けなければなりません。車検が切れた車で公道を走行すると違法行為となります。
そして意外に思われるかも知れませんが、車検は保安基準を満たしているかどうかチェックするだけなので、例えば部品が劣化していても交換せずに通すことが可能です。
法定整備を受けるメリットとは!?
「法定整備」は車検と違って車の重要部品をチェックします。例えば、
- ハンドル
- ブレーキ
- クラッチ
などです。ブレーキに関しては分解整備まで行います。エンジンの部品はもちろん、排ガスデバイスが正常に働いているかどうかまで見てもらえます。
そして法定整備を受けるメリットには次のようなものがあります。
- 車が長持ちする。
- 安心して車を運転できる。
- 売却時の査定額が上がる。
法定整備を受けると車の整備手帳に記録が残ります。車検のみ記載されている場合より評価が高くなるので法定整備を受けている中古車は査定額が上がるわけです。
また法定整備を受けていれば、車は当然長持ちして安心して運転することが出来ます。
よく見る法定整備込と法定整備別とは何!?
それでは中古車で見かける法定整備込と法定整備別とは何でしょうか。法定整備込の場合は車の販売価格の中に法定整備料が入っているということです。
つまり法定整備をしてから渡してくれるというわけです。
法定整備別の場合は法定整備をして欲しいのならば追加料金が発生するということです。中古車の場合は車検の他に法定整備を行った方が無難です。
法定整備はどこで受けられる?費用はどれくらい?
法定整備は車のディーラーや整備工場で受けることが出来ます。料金は特に部品の交換などがなければ1万5千円〜2万円程度で済みます。
劣化した部品を交換した場合は部品代と工賃が別に発生することになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は中古車の法定整備について見てきました。車検も大事ですが法定整備も大事だということが分かりましたね。
特に中古車の場合、「法定整備」は必須事項だとお考え下さい。既に何年も乗られてきた車ですから丁寧な整備が必要です。安全安心のためにも法定整備は必ず受けるようにして下さい。