中古車販売店に行くと「車検整備付き」とか「車検付き」と書かれた札がついている車を見かけますよね。これ、一体どんな違いがあるのでしょうか。気になりますよね。
そこで今回は中古車販売店の「車検整備付き」と「車検付き」の違いについて紹介したいと思います。この2つの違いを知っていると中古車選びにすごく役に立つはずですよ。
目次
中古車の車検整備付と車検付きとの違いは?
それでは早速「車検整備付き」と「車検付き」の違いについて見ていくことにしましょう。2つの注意点についても紹介するので、ぜひ参考にして下さい。まずは「車検整備付き」からです。
中古車の車検整備付とは?
中古車の車検整備付とは、既に車検の切れている中古車に車検整備をして車検を付けて販売するということです。つまり丸2年の車検がついてくるわけですからお得ですよね。
ただし気を付けなければいけないのは、車検料金というのは「法定費用」+「車検基本料」から成り立っているという点です。
「車検整備付き」の場合、車検基本料のみ販売店が負担するということが多いです。つまり法定費用はお客さんが出すことになります。法定費用は排気量などにより異なりますが数万円は少なくともかかります。
例えば、トヨタのパッソを例にしてみましょう。トヨタパッソの車検の法定費用は、
- 自賠責保険料:25,830円
- 自動車重量税:16,400円
- 印紙代:1,200円
法定費用合計:43,430円
パッソの法定費用の合計を約5万円とし、車検基本料を3万円とします。
ある車販売店Aでは車検整備付きのパッソが110万円で(車検基本料のみ販売店が負担)販売されているとして、もう一つの車販売店Bでは全く同じスペックのパッソが車検整備付きなしで108万円で販売されていたとします。
どちらが総合的にお得でしょうか?
価格のマジックになってしまいがちですが、本当にお得かどうかをこういったところでも見極める事が出来ますね。では、次に中古車の車検付きについてです。
中古車の車検付きとは?
中古車の車検付きとは、その車にまだ車検が残っている状態のことを指します。どれくらい残っているのかは個体により異なりますが、少なくても1年以上残っていなければ損をする可能性があります。
酷い時には購入後、数ヶ月で車検というケースすらあるので注意しなければなりません。
また、車検が1年以上残っている場合でも、気を付けた方がいい場合もあります。例えば、前オーナーが車を売却する目的で少しでも査定アップと考え、格安の最低限の車検しか受けていない可能性も0ではありません。
これを防ぐためには整備手帳で誰が車検を通したのかを確認するようにしましょう。ディーラーやきちんとした整備工場で通しているのなら安心ですが、格安の車検専門ショップやユーザー車検で通している場合は、車検を通すための最低限の事しかしていない可能性もあります。
車検整備付と車検付きの中古車お得なのはどっち?
「車検整備付き」と「車検付き」の中古車でお得なのはどちらでしょうか。当サイトとしては「車検整備付き」の中古車をオススメしたいと思います。
その理由ですが丸2年の車検が付いてくることと、中古車販売店が車検を通すことになるので、もし車に不具合が出た場合、中古車販売店にクレームを付けやすいということです。
中古車販売店も自分のところで車検を通したわけですから、対応せざるを得ないですからね。
車検・整備にはどれくらいの費用がかかる!?
前述した通り車検料金は「法定費用」と「車検基本料」から成り立っています。法定費用は変えようがありませんから、車検基本料で変わってくることになります。
車検基本料は5〜6万円見ておけばいいのですが、問題はその車の状態です。きちんとした車検を受けずに来た車は、中古車になると様々な不具合を起こす可能性があります。
その分整備費用がかさむことになるので注意です。
では、その問題をどこで見分けるか?ですが、それには整備手帳を見るのが一番です。ずっとディーラーで車検を通して来た車ならまず安心です。
車検整備を毎回変えていても、直近の車検をディーラーかしっかりした整備工場で通していれば、まず問題はないでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。中古車選びは楽しいものです。同じ車種でも1台として同じものがないというのも中古車の特徴です。中古車はこれまでどんな使われ方をしてきたかによって車の程度は全く異なります。
車の駐車場の状況によっても車の状態は変わってきます。ガレージなら満点ですが、下が土の駐車場では下回りにサビが出ているかもしれません。
中古車の選び方については、ぜひこの記事も参考にして下さい。
今回も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。