軽自動車の商用車(以下、軽貨物と呼びます)の保険料は、乗用車の軽自動車(以下、軽乗用と呼びます)と比べて高いのでしょうか、それとも安いのでしょうか。
任意保険はもちろん自賠責保険の料金も気になりますよね。そこで今回は軽貨物の保険料について調査しました。
目次
商用車 (軽自動車)の任意保険ってどれくらい?
軽貨物に分類される例えば「ホンダ・N-VAN」などですが、どう使うのかによって任意保険の料金は異なります。例えば、軽貨物を事業用車両として配達などに使う場合は(いわゆる黒ナンバー)、任意保険の料金は高額になります。
これは事業用車両の走行距離が長いためで、長く走ればそれだけ事故に遭う確率が高くなるという考え方からです。
ですが「ホンダ・N-VAN」をレジャー用として自家用で使う場合にはこれは当てはまりません。軽乗用と同じだと思って下さい。
乗用車と比べてどれくらい違う?
前述した通り軽貨物を自家用車として使用する際には、保険料は軽乗用と変わりません。仮に事業用として登録して実際に業務に使うと、年間保険料は13~15万円かかることになります。
軽乗用と比較すると保険料は倍も高くなるので、自家用に軽貨物を使おうと思っている方は、間違っても事業用の登録はしないようにしましょう。
自賠責保険の違いはある?
「軽貨物」と「軽乗用」では自賠責保険の保険料は異なるのでしょうか。自賠責保険は任意保険とは異なり必ず加入しなければなりませんから料金は気になりますよね。
そこでそれぞれの自賠責保険料を調べてみました。その結果は意外なものとなったのでご覧下さい。
商用車の自賠責保険料
【軽貨物の自賠責保険料】
- 12ヶ月契約:15,130円
- 24ヶ月契約:25,070円
※これは本土での料金です。離島や沖縄では料金は異なります。
乗用車の自賠責保険料
【軽乗用の自賠責保険料】
- 12ヶ月契約:15,130円
- 24ヶ月契約:25,070円
※これは本土での料金です。離島や沖縄では料金は異なります。
おや?全く同じですね。そうなんです。軽自動車は普通自動車とは異なり、自賠責保険料に差を付けていません。ただ、普通自動車の自賠責保険料の場合は以下のようになります。
自家用小型貨物自動車(トヨタ・プロボックスバン等)の自賠責保険料
- 12ヶ月契約:17,350円
- 24ヶ月契約:29,470円
自家用乗用自動車の自賠責保険料
- 12ヶ月契約:15,520円
- 24ヶ月契約:25,830円
自家用小型貨物自動車の方が高く設定されていることがわかります。
商用車 (軽自動車)の任意保険を選ぶ際の注意点
軽貨物の任意保険は自家用として使用する場合は、軽乗用や普通自動車の保険選びと注意点はほとんど同じです。
車両保険を付けるかどうか決める
新車の場合は車両保険を付けるのが一般的です。
保険料金は高めになりますが、当て逃げなどに遭った場合には役に立ちます。ただやめておいた方がいいのはエコノミータイプの車両保険です。保険料は下がりますが、保証が限定的となってしまいます。
複数の保険会社から見積もりを取る
多少面倒かもしれませんが、複数の保険会社から見積もりを取り、保険内容を比較することも大事です。同じような保証内容なのに数万円違うこともあります。
運転者限定はしない
年齢制限、例えば30歳以上などは付けてもいいと思いますが、運転者の限定はやめておいた方が無難です。体調不良などで運転を変わってもらうと、何かあった時に保険が下りないということになりますので。
ちなみに事業用の軽貨物の場合は契約できる保険会社が限られています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。軽貨物は自家用として使う場合は、軽乗用と自賠責保険も任意保険も料金は全く変わりません。
軽自動車の後部座席にしょっちゅう人を乗せるのなら別ですが、そうでないのなら軽貨物を自家用として使うのもいいと思います。
「ホンダ・N-VAN」などはレジャーで使うとピカイチな軽貨物です。あなたの車選びに加えてみてはいかがでしょうか。