など、プリウスに興味を持たれている方やプリウスの購入を検討している方は少なからず気になるところではないでしょうか。
ハイブリッド車であるプリウスは通常のガソリン車と比較すると構造が複雑で部品点数も多くなっていますからね。そこでこの記事では、
- プリウスで故障が起きやすい箇所
- 実際の故障の事例
などについてご紹介したいと思います。プリウスに興味をお持ちの方やプリウス・オーナーの方には、必見の内容となっているので、どうぞ最後までお付き合い頂ければと思います。
プリウスは本当に故障しやすい?
プリウスは本当に故障しやすい車なのでしょうか。故障が頻繁に起きるとしたらリコールも多いはずですよね。また実際にプリウスが故障した方たちの声も聞く必要がありそうです。
まずは直近のリコール情報を時系列で集めましたので見てみましましょう。
トヨタ発表のプリウスのリコール情報や不具合について
2017年10月19日 プリウス、C-HRのリコール
【リコールの概要】
1.不具合の状況
ハイブリッドシステムの電圧変換器(インバータ)において、製造工程での異常処置が不適切なため、コンデンサが電圧変換器本体にボルト締結されず、端子のみで支持されているものがあります。そのため、走行振動により端子が折損して警告灯が点灯し、最悪の場合、走行不能となるおそれがあります。
2.改善の内容
全車両、電圧変換器を良品と交換します。
3.対象車両
- DAA-ZVW50 プリウス
- DAA-ZVW51 プリウス
- DAA-ZVW55 プリウス
2018年9月5日 プリウス、プリウスPHV、C-HRのリコール
【リコールの概要】
1.不具合の状況
エンジンルーム内の電気配線において、組付ばらつきの検討が不足していたため、当該配線が保護カバーのない箇所で周辺部品と干渉しているものがあります。そのため、走行時の振動により当該配線の被覆が損傷して、配線同士が短絡、発熱し、焼損することがあり、最悪の場合、車両火災に至るおそれがあります。
2.改善の内容
全車両、当該配線を点検し、被覆に損傷がないものは保護材を追加します。また、被覆が損傷しているものは保護材を追加した新品と交換します。
3.対象車両
- DAA-ZVW50 プリウス
- DAA-ZVW51 プリウス
- DAA-ZVW55 プリウス
2018年10月5日 プリウス、プリウスαのリコール
【リコールの概要】
1.不具合の状況
ハイブリッドシステムにおいて、異常判定時の制御プログラムが不適切なため、急加速時等の高負荷走行中に昇圧回路の素子が損傷した場合に、フェールセーフモードに移行すべきところ、移行できないことがあります。そのため、警告灯が点灯し、ハイブリッドシステムが停止して、走行不能となるおそれがあります。
2.改善の内容
全車両、異常判定時の制御プログラムを対策仕様に修正します。
3.対象車両
・DAA-ZVW30 プリウス
※いずれもトヨタ・リコール等情報(https://toyota.jp/recall/)より抜粋。
2017年に1回、2018年に2回のリコールがプリウスでされています。いずれも電気系のリコールですね。やはりハイブリッド車は故障しやすいのでしょうか。
プリウスオーナーの故障に関する口コミ
20代男性のプリウスオーナー
「新車でプリウスを購入後、3日で警告灯が点灯しました。すぐにディーラーで点検してもらうとバッテリーの不具合とのことで交換してもらいました。」
30代男性のプリウスオーナー
「プリウスで高速を走行中に警告灯が点灯しました。すぐに路肩に駐車してレッカーで移動。修理工場で点検してもらうとウォーターポンプの故障でした。プリウスではよく発生するそうです。」
40代女性のプリウスオーナー
「旅先でプリウスが突然止まりました。警告灯は点灯していなかったのですが、最寄りのディーラーで点検してもらうと、なんと原因はガス欠でした。ガソリン残量は4分の1表示でしたが、燃料レベルゲージが故障していたため、実際のガソリン残量が表示されなかったそうです。」
30代女性のプリウスオーナー
「プリウスで高速を走行中に「ボーン!」という音が鳴り異常が発生。サービスエリアで点検しても外から異常はわかりませんでした。ディーラーで見てもらうとウォーターポンプの故障で3万円ほどの出費になりました。」
40代男性のプリウスオーナー
「山道をプリウスで走行中、突然ハンドルが効かなくなりました。慌てて停車してディーラーに連絡。点検してもらうと電動パワーステアリングの故障でした、あの時ほど肝を冷やしたことはありません。」
プリウスで故障が多いと言われている箇所は!?
プリウスで故障が多いと言われる箇所はいくつかあります。具体的にどこが故障しやすいのでしょうか。
バッテリーの不具合
プリウスには駆動用バッテリーと補機用バッテリーの2種類のバッテリーが積まれています。そしてどちらのバッテリーも故障する可能性があります。
故障として多いのは補機用バッテリーの耐用年数が過ぎたことでエンジンがかからなくなるというものです。
ウォーターポンプの故障
プリウスには通常のウォーターポンプの他に、ハイブリッドシステムのためのウォーターポンプが取り付けられています。
トラブルが起きるのは後者の方でわりと多いと言われています。
燃料レベルゲージの故障
ガソリンタンク内に設置してある燃料レベルゲージの故障です。これが故障すると正しいガソリン残量が表示されなくなります。
電動パワーステアリングの故障
走行中に電動パワーステアリングが故障するとハンドルを切ることが出来なくなります。
プリウスに多い故障事例と修理費用について
では、プリウスに多い故障事例と修理費用について見てみましょう。プリウスを購入する予定のある方には特にご紹介したい内容です。
バッテリーの不具合の場合
補機用バッテリーが上がった場合は交換することになります。その場合の費用はバッテリー代と工賃を合わせて3~4万円ほどです。
ただし、もし駆動用バッテリーの交換が必要になると、その費用は部品代と工賃を合わせて20~30万円と高額なものになります。
ウォーターポンプの故障の場合
ハイブリッドシステムのためのウォーターポンプが故障した場合は、部品代だけでも3万円以上になります。
これに工賃が加わりますので、5~6万円はかかるでしょう
燃料レベルゲージの故障の場合
燃料レベルゲージが故障するとかなりの出費になります。修理工場によって費用は異なりますが、10~20万円見ておいた方がいいでしょう。
電動パワーステアリングの故障の場合
トヨタは公にしていませんがプリウスでは年に数件、電動パワーステアリングの故障が起きています。リコール対象にはなっていないものの、修理は無料で行っているようです。
まとめ
いかがでしたでしょうか、今回はプリウスの故障について見てきました。複雑なシステムの車だけに故障しやすい箇所があるんですね。こうして見てみるとハイブリッドシステムに関係のある箇所の故障が多いようです…。
いずれにせよ、トヨタからリコールが発表された際は早急に持ち運んで対処してもらうようにしましょう。ただ、これだけは言いたいのですがプリウスだからリコールが多いというわけでもありません。
ハイブリット車の代名詞とも言えるプリウスは販売台数も他の車より多いですから、どうしても何かしら問題が起きてしまった際に目立ってしまうものです。
故障案件だけを見てしまうとプリウスって危険なのでは!?と思ってしまいそうですが、必ずしもそうではないということだけは知っていただければ幸いです。