などハイブリッドカーの代名詞でもあるプリウス。
通常のガソリン車と比較してどれくらい寿命が違うのでしょうか。一般的なガソリン車は10万キロが一つの節目とも言われていますがプリウスに限ってはどれくらいなのでしょうか。そこでこの記事では、
- プリウスの寿命や走行距離
- 一度の給油でどれくらいの走行距離を走ってくれるのか
について紹介したいと思います。
また、プリウスは故障しやすいと言われていますが本当でしょうか。「プリウスは故障しやすい?多い故障事例」にてその真相に迫ってみました。
目次
プリウスの寿命は何年くらい!?
車の寿命と一言で言ってもエンジンやパーツなど、様々な寿命があります。特にプリウスはハイブリッド車ですので、
- バッテリー
- モーター
- 様々な制御装置
など車の構成が複雑になっていますので、それぞれの寿命について見て行きたいと思います。
プリウス本体の寿命は!?
一般的に車の寿命は、その車が動かなくなるまでと考えます。プリウスの場合もそうなります。初代プリウスが登場したのは1997年。
つまり一番古いプリウスは22年前の車ということになります。そして初代プリウスはまだ走行している個体が多く残っていますので、少なくとも20年は寿命があると言えるはずです。
プリウスの走行距離の限界は何km!?
通常のガソリン車の場合はメンテナンスさえしっかり行えば100万キロは走ることが出来ます。プリウスの場合も同じことが言えます。なぜなら自家用車と比較すると桁違いに走行距離の長いタクシーに使われているからです。
まして性能の良い日本車なので、それくらいは十分走行することができるはずです。
プリウスのハイブリッドシステムの寿命は!?
プリウスはハイブリッド車ですので、ハイブリッドシステムの寿命も気になるところです。じつはハイブリッドシステムの中でも故障しやすいパーツがあります。
それは「インバータ」と呼ばれるパーツで、役割はモーターの回転数を制御する装置になります。
バッテリーとモーターに挟まれていて、しかも常に大電流が流れており、発熱も大きいので専用のウォーターポンプで冷やされています。このウォーターポンプとインバータにトラブルが出やすいと言われています。
概ね10万キロ〜15万キロで故障するケースが多いようです。ちなみにインバータの交換費用は15万円ほどかかるようです。
プリウスのハイブリット駆動のバッテリー寿命は!?
プリウスの駆動用バッテリーの寿命は10万キロと言われています。これは放電と充電を頻繁に繰り返すことから、バッテリーが徐々に劣化していくためです。
そうなると10万キロで交換することになりますが、交換費用は20万円は見ておかなければならないので、継続して乗り続けるのかどうか思案のしどころではあります。
プリウスの補機バッテリーの寿命は!?
プリウスには駆動用バッテリーの他に、ライト類やエンジン始動などのための補機バッテリーが搭載されています。通常のガソリン車のバッテリーと同じなので、定期的に交換すべきパーツです。
弱ったバッテリーを使い続けると、ある時突然エンジンがかからなくなったり、プリウスのドアの開閉が出来なくなってしまいます。
プリウスの足回りの寿命は!?
国産車の足回りは元々タフネスさで定評があります。
これは1960年代からの伝統のようなもので、当時の日本は未舗装路が多く砂利道ばかり走らなければならなかったので、必然的に足回りが丈夫になったというわけです。
そのためプリウスの足回りもサスペンションについては、車体と同等以上の寿命があると言えます。したがって20年は持つと裏付けれます。
▶︎プリウス純正ホイール・タイヤサイズ(50系、30系、20系)について
プリウスは満タンでどれくらい走る?
現行の四代目プリウスはガソリンを満タンにするとどれくらい走るのでしょうか。カタログ上の数値で見るとこのようになります。
プリウス(ZVW50)Sツーリングセレクション
37.2km/L(燃費)×43L(タンク容量)=1,599.6km
実燃費は20〜25km/Lですから860〜1075kmくらいは走る計算になります。実際私も30系のプリウスに乗っていますがこの計算で概ね合っています。
プリウスの走行可能距離 が0になったらどうなる!?
極論から言えば航続可能距離が0になっても走行は可能です。航続可能距離はあくまでも目安なんですね。ガソリン残量の警告ランプは、ガソリンが6Lになると点灯します。
ですから普通に運転していれば120kmくらいは走行することが出来ます。ですがギリギリまで我慢するのはやめた方が無難です。
ガソリンの残量が半分になったら給油をする癖を付けておいた方が◯。
また、以下の記事では面白い比較をしてみました。
▶︎プリウスと軽自動車の維持費はどちらが高い?年間維持費を比較
プリウスの寿命を長くする為に意識する事
燃費の良さで知られるプリウスですが、ガソリン代で元を取ろうとすると、最低10年は乗らなければなりません。寿命を長くするためには、なにか方法はあるのでしょうか。
寿命を伸ばすために心がけたいことをいくつかご紹介します。
ガレージやカーポートの設置
これはプリウスに限ったことではありませんが、青空駐車では車の傷みは早くなります。特に紫外線は車のペイントやシートなどを痛めます。
出来ればガレージで保管するようにしましょう。ガレージが無理な場合、せめてカーポートを設置しましょう。
点検と整備を怠らない
車はメンテナンスを怠らなければ10年10万キロくらいは問題なく使えます。プリウスも同様なので、メンテナンスはしっかり行いましょう。
車検をキチンと受けていても、なにか気になる音や振動などを感じたら、ディーラーで点検してもらいましょう。
消耗品は交換する
消耗品は定期的に交換するようにしましょう。
- エンジンオイル
- オイルエレメント
- 冷却水
- ブレーキフルード
などは消耗品です。必ず定期的に交換するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はプリウスの寿命や走行可能距離の限界などについて見てきました。走行用バッテリーを交換することを考慮に入れると、20年・20万キロは使えそうですね。
実際にはそこまで乗る方は少ないかもしれませんが、それだけのアドバンテージがあるということは安心できますよね。
これからプリウスを購入しようと考えている方も現在プリウスに乗っている方もプリウスの寿命や走行可能距離をある程度把握しておくとカーライフ設計がしやすいですよね。
そして次の記事では新型プリウスのリアルな評判について調べましたので、プリウスの購入を検討している方にはかなり参考になるはずです。