などプリウスに限らずエンジンオイルの交換時期がいつ頃なのかは気になりますよね。よく、
”エンジンオイルの交換は1年周期”
と言われていますが、それにはきちんとした理由がありますし、場合によっては早く交換しなくてはいけないこともあります。ちなみにオイル交換を全くしなかった場合、エンジン内は▶︎注意)汚い画像ですがこんな感じになります。そこでこの記事では、
- プリウスのエンジンオイルの適切な交換時期はいつなのか?
- エンジンオイルの交換費用や役割について
- エンジンオイル交換時期の判断基準と確認方法
などについて解説したいと思います。
この記事を最後まで読んでいただく頃には、プリウスのエンジンオイルについて詳しくなるだけでなく、プリウスに長く乗り続けられるコツも知る事ができるはずです。
またプリウスの車検が近い方は「プリウスの車検費用の相場(初回と2回目の違い)」を一読しておくと予算も立てやすいかと思います。
プリウスのエンジンオイルの適切な交換時期はいつ?
プリウスのエンジンオイルの交換時期はいつなのでしょうか。エンジンオイルについてはプリウスのメーカー取扱説明書に明示されています。
メーカーの取扱説明書に交換時期はどう書かれてある?
メーカーが作成したプリウスの取扱説明書にはエンジンオイルの交換時期は、1年又は、走行距離15,000km毎に交換するよう指定されています。
- 走行距離が長い人
- 逆にそんなに走らない人
であっても、1年または10,000km毎に交換した方がいいでしょう。では、そんなプリウスですが通常のガソリン車と比べてエンジンに違いはあるのでしょうか。
ガソリン車とハイブリッド車との違い
通常のガソリン車とハイブリッド車のエンジンなのですが、実はエンジン単体は大した違いはありません。違いはエンジンの使い方にあります。
出典元:http://www.hybrid-car-guide.com/
通常のガソリン車はエンジンをかけて走り出すと、基本エンジンを止めることはありません。アイドリングストップが付いている車でも、信号が変わればすぐにエンジンをスタートさせて走ります。
しかし、プリウスのようなスプリット方式のハイブリッド車の場合、モーターとエンジンを頻繁に切り替えて動力としています。つまり走行中にエンジンを止めたり動かしたりしているわけです。
以下の記事で「ガソリン車」、「ハイブリッド車」、「電気自動車」の違いについて詳しく説明しました。
▶︎「ガソリン車」「ハイブリッド車」「電気自動車」それぞれの違いについて
そして、話は戻りますがエンジンオイルを交換する際に、
とメーカーやカー用品店にオススメされることがあります。このオイルエレメントはどういった働きをする部品かご存知でしょうか?
オイル交換時に勧められる”エレメント”とは!?
オイル交換を頼む時に「エレメントも交換しますか?」と聞かれることがあります。
このエレメントは正確に言うとオイルエレメント(別名:オイルフィルター)といいます。
そう!エンジンオイルをろ過するフィルターの役割をするのが、このオイルエレメント。エンジンオイルはエンジン内を巡るうちに汚れてきます。
出典元:http://www.nitto-kogyo.co.jp/oilfilter.html
オイルエレメントはその汚れを取り除くという大事な部品になります。
では、エンジンオイルの交換ですが、エンジンオイルはどんな役目を担っているのでしょうか?
エンジンオイルの役割について
エンジンオイルはエンジン内部の金属がこすれ合う部分に浸透して潤滑に動くように助けるという大事な仕事を担っています。人間に例えるとなると、
- エンジンは心臓
- エンジンオイルは血液
と例えることも出来ます。また、エンジンオイルには潤滑の他にも、
- エンジン内の冷却
- エンジン内の洗浄
- エンジン内の防錆
などの役割もあります。もし交換しないとなると上記の効果を得られないという事になりますので車に甚大な被害が起こり得るのです。
エンジンオイルを交換しないとどうなる?
エンジンオイルを交換する事なく車を使い続けると、エンジンオイルはどんどん汚れて劣化します。エンジンオイルは金属がこすれ合う部分に浸透しているわけですので、細かい金属粉がオイルの中に混じっていきます。そうなると冒頭で紹介した画像の様にエンジンオイルはドロドロの状態になります。
この金属粉とオイルが混ざったドロドロのことを”スラッジ”と呼び、スラッジが溜まったエンジンは、完全に分解して掃除をしなければなりません。
また、エンジンを分解し掃除する場合、数十万円という多額の費用がかかります。つまり、エンジンオイルを適切に交換する事で上記のトラブルを免れるという事にもなります。
では、次にエンジンオイルが適切な量入っているか確認する方法についてです。
プリウスのエンジンオイル量を確認する方法
エンジンオイルの量を確認する方法はとても簡単ですのでぜひ今後の為にも覚えておきましょう。確認方法の流れを紹介しますね。
①まずプリウスのボンネットを開けてきちんと固定します。
②エンジンの横に付いているオイルレベルゲージを引き抜きます。
④再度オイルゲージを奥まで差し込み、引き抜いて量を見ます。
この時、エンジンオイルの色を見て、オイルが黒くなっていたら交換時期に来ています。またオイルを触ってサラサラなら良いのですが、ドロドロした感触の場合はやはり交換時期に来ています。
プリウスのエンジンオイルを交換時期の判断基準
通常のガソリン車と比較すると、酷使されていると言われるプリウスのエンジンオイルですが、どのタイミングで交換すればいいのか2つのパターンに分けてみてみましょう。
①:車の使い方で判断する場合
一年間の走行距離が長い人はエンジンオイルをまめに交換した方が良いです。
という人はどうでしょうか。そんな場合でもまめにエンジンオイルの交換はした方が良いです。理由は、エンジンがかかって十分オイルが温まった状態が続かないと、エンジンオイルは痛みます。
少し乗ってすぐ止めての繰り返しは、オイルが温まる暇もありませんのでどんどん劣化してしまうのです。また、車を滅多に動かさない場合も、まめにオイルを交換した方が良いと言えます。
②:時期で判断する場合
車の使い方にもよりますがエンジンオイルの寿命は約1年間だと思った方が良いです。引っ張っても2年で交換すべきです。それ以上、交換しないと先ほど紹介したスラッジなどの問題が出てきます。
プリウスのエンジンオイルにかかる費用について
では、最後にエンジンオイルの交換にかかる費用について簡単に紹介したいと思います。
プリウスのエンジンオイルのみ交換する場合
【エンジンオイルのみ交換する場合】
- エンジンオイル代:3,500〜5,000円
- 工賃:1,000円
合計:4,500〜6,000円
といったところです。
オイル交換と一緒にオイルエレメントも交換する場合
【オイル交換と一緒にオイルエレメントも交換する場合】
- エンジンオイル代:3,500〜5,000円
- 部品代:1,000〜3,000円
- 工賃:3,500円
合計:8,000円〜11,500円
を見ておくと安心ですね。
合わせてプリウスの車検が近い方は「プリウスの車検費用の相場(初回と2回目の違い)」を一読しておくと安心です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回はプリウスのエンジンオイルの交換時期について見てきました。取扱説明書には1年又は、15,000kmとなっているので、最低でもこれは守るようにしたいです。
また、長距離を走る人や逆に短距離でしか使わない人の場合、これよりも短い周期で交換した方がエンジンを快適に動作させることができるはずです。
- エンジンは心臓
- エンジンオイルは血液
と覚えておくとプリウスに乗る際も意識しやすいのではないでしょうか。定期的に交換する事でプリウスも最高のパフォーマンスを発揮してくれますので是非労りの意味もこめて交換意識を持ってみてください。
次の記事ではそんなプリウスの寿命や走行距離の限界について調査しました。