ハイブリッド車のプリウスにもバッテリー寿命から来る不調の症状が現れることがあります。
という声も聞こえてきそうですが、実はプリウスは定期的に交換しなければならないバッテリーも積んでいます。そこでこの記事では、
- プリウスのバッテリー寿命による症状
- バッテリー交換にかかる費用
について紹介したいと思います。今までプリウスはバッテリーの交換が不要だと思っていた方も、最後まで読んでいただく事で納得できるかと思います。
目次
プリウスのバッテリー寿命による症状について
プリウスに装備されているバッテリーの中の一つに補機バッテリーというバッテリーがあるのですが、補機バッテリーの寿命が尽きると様々な症状が現れます。
まず初めに、プリウスのドアが開かなくなります。
これはプリウスが電子キーを採用しているためで、車本体側がキーを認識出来なくなることから起きる現象です。メカニカルキーでドアロックを解除してプリウスに乗り込んでもエンジンがかかりません。その理由は、エンジンをかけるのも補機バッテリーの役割だからです。
そしてカーナビのセキュリティが発動してしまいます。
これは盗難防止のためのものですが、発動してしまうとカーナビはもちろんバックカメラも使えない状態になります。しかも解除をするにはパスワードを入れなければならないので、もしパスワードを忘れてしまうとディーラーで解除してもらうことになります。
もちろん料金が発生するので注意してください。そのほかにも以下の症状が現れることがありますので併せてチェックしておきましょう。
- エンジンがかからない
- メインキーをオンにしてもメーター内のランプが何も点灯しない
- 「補機バッテリー(始動用)充電不足」というエラーメッセージが出る
- キーをONにしてもセルモーターが回らず「カチカチ」と軽い連続音がする
- アラームが鳴る
ではプリウスの補機バッテリーが上がってしまった時の対処法についても確認してみましょう。
プリウスの補機バッテリーが上がってしまった時の対処法は!?
他の車同様にプリウスも補機バッテリーが上がってしまった場合には以下の対処法が有効です。
- 車と車をブースターケーブルで繋いでエンジンを回してもらう
- JAFを呼ぶ
- 自動車保険のロードサービスを利用する
- ジャンプスターターで充電する(後述)
充電方法については後述しますが、JAF会員であれば無料で対処してくれます。また、ブースターケーブルを持っている方であれば他のカーオーナー様にお願いしてバッテリー同士を繋げる方法も有効です。
バッテリーは何もしなくとも自然放電してしまうので、プリウスに定期的に乗車することで適度に充電することが大切です。
プリウスのバッテリーについて
ここからはプリウスのバッテリーについて詳しく見て行きたいと思います。
- バッテリーの種類・設置場所
- バッテーリーの容量
- バッテリーの充電方法
などについてご紹介します。
プリウスのバッテリーの種類や場所
プリウスには、
- 駆動用バッテリー
- 補機バッテリー
の2種類のバッテリーが使用されています。
駆動用バッテリーは車体の中に組み込まれていて、モーターを駆動して車を走行させるのが役割となります。そしてその寿命は車の寿命と同じくらい長いものになっています。10万キロを走行しても全く問題ありません。
一方、補機バッテリーの役割は、
- エンジンの始動
- ドアの開閉
- ライト類
- オーディオ
- カーナビへの電力供給
といった役割を担っています。つまり補機バッテリーの役割は通常のガソリン車のバッテリーと役割は変わりません。また、30系プリウスの補機バッテリーは通常のガソリン車とは違いトランクルーム内に設置されています。
50系プリウスでは通常のガソリン車と同様にエンジンルーム内に設置されています。
プリウスのバッテリーの容量
プリウスの補機バッテリーの容量は装備している電気機器類によって微妙に異なります。確実に容量を知るにはディーラーに問い合わせる必要があります。また寒冷地仕様でも容量は変わるので注意してください。
30系プリウスの場合は「S34B20R」が標準搭載されていて、HDDナビが装備された車と寒冷地仕様には「S46B24R」という容量の大きなバッテリーが搭載されています。
50系プリウスではヨーロッパの規格に合わせたバッテリーになっており「LN1」というバッテリーが搭載されています。
プリウスのバッテリーの充電方法
プリウスのバッテリーが弱ったり、あるいは完全に上がってしまった場合は、一時的に充電する必要があります。充電方法自体は通常のガソリン車と同じでジャンプスターター等で端子にケーブルを接続すればOKです。
ただ30系プリウスの場合は、バッテリーの設置場所がトランクルームだということを知らないと、ボンネットを開けて探し回ることになります。
プリウスのバッテリー交換時期はいつ?
車の使用状況によっても変わってきますが概ね4年ほどで交換するケースが多いです。中には7年近く使用したケースもあるようですが、レアケースだと思うので参考にはしないでください。
前述した通りプリウスのバッテリーが上がると、ドアの開閉すら出来なくなってしまいます。もちろんエンジンもかからないので、点検や車検で交換を勧められたら迷うこと無く交換することをオススメします。
関連記事:プリウスのエンジンオイル交換時期はいつ?
プリウスのバッテリー交換費用はどれくらい掛かる?
プリウスのバッテリーはハイブリッド車専用バッテリーとなるので、通常のガソリン車のバッテリーよりも高価になります。ディーラーに頼むと部品代+工賃で3~4万円ほどかかります。
自分で行えばバッテリー代だけで済みますが古いバッテリーの廃棄が面倒です。30系プリウスのバッテリーを交換するなら、カー用品店でも出来ますので費用を問い合わせみてもいいでしょう。
ディーラーよりは安く上がるはずです。
まとめ
今回はプリウスの補機バッテリーについて見てきました。補機バッテリーの役割が重要だということがおわかりいただけたと思います。最近はドライブレコーダーを車に取り付ける人が増えてきました。
また、ドライブレコーダーの中には駐車中でも周囲を警戒する機能が付いているものがあります。防犯には便利な機能ですが常にバッテリーを使用している状態でもあります。
車に電気機器を追加装備する場合はバッテリーの容量アップも考えた方がいいかもしれませんね。