昨日まで当たり前のように動いていた車が、突然エンジンがかからなくなったら驚きますよね。じつは車のエンジンがかからなくなる原因は複数あります。
そこで今回は特にセルモーターが回らない場合にスポットを当てて、その対処法について紹介したいと思います。もちろん他の原因についても紹介するので、ぜひ最後まで目を通してみて下さい。
目次
車のエンジンがかからない時の多くの原因
車のエンジンがかからない原因はいくつかあります。主にこれから紹介する3つが原因としては多いですので順にチェックしていきましょう。
1バッテリーが弱っている、もしくは上がっている
車のバッテリーが弱っている、もしくは上がっているとセルモーターが回らずエンジンがかかりません。じつは車のエンジンがかからなくなるトラブルで一番多いのがバッテリーに起因するものになります。
対処法はバッテリーの交換ということになります。一時的に他の車のバッテリーとケーブルプラグを繋いでエンジンを掛け、走行して充電することも出来ますが、出来るだけ早めにバッテリーの交換をした方が◯です。
2うっかりミス
エンジンをかける時はシフトポジションがP(パーキング)に入っていないとエンジンはかかりません。また車種によってはブレーキを踏んでいないとエンジンがかからないこともあります。
またハンドルがロックされているとエンジンはかかりません。この場合はハンドルを左右に振ってロックを解除しましょう。
3ガス欠
これもエンジンがかからない原因として多いです。ガソリンがなければ当然ですがエンジンはかかりません。
対処法はガソリンを車に入れることですが、ガソリンはポリタンクでは購入できませんので、ガソリンスタンドで携行缶を借りて給油するようにしましょう。
もし近くにガソリンスタンドがない場合はJAFでも対応してくれます。
セルモーターとは!?
セルモーターとはエンジンを始動させるためのモーターのことを指します。つまり電気の力でクランクシャフトを回転させ、最初の爆発を起こさせます。
爆発が起きた後はそのままエンジンが回っていくことになります。また、セルモーターにはピニオン摺動式(直結式)とレブリダクション式の2種類があります。
ピニオン摺動式(直結式)
ピニオン摺動式(直結式)は、オートバイやトルクの弱い軽自動車などに採用されていて構造はとてもシンプルなものとなっています。
ピニオン摺動式(直結式)はモーターの回転をそのまま動力として伝えてフライホイールを動かしています。
レブリダクション式
レブリダクション式はトラックやディーゼルエンジンなどトルクが強いエンジンの始動に使われます。構造は複雑ですがモーターを小型化出来るというメリットがあります。
セルモーターが原因でエンジンがかからない時の特徴
セルモーターが原因でエンジンがかからない場合も稀にですがあります。その場合はエンジンをかけようとしても全く何の音もしないという特徴があります。
クラクションを鳴らしてみてちゃんと音が出るようなら、セルモーターが原因でエンジンがかからないということになります。
対処法としては修理に出すしかありませんので車を購入したディーラーに連絡をする、もしくはJAFを呼ぶようにしましょう。
セルモーターの修理について
セルモーターの寿命は10〜15万キロと言われています。ただし頻繁にエンジンをかけたり切ったりしていると寿命は短くなります。
セルモーターの修理は”整備工場”か”ディーラー”に出すことになります。ディーラーの方が料金が高めなのは車検と同じですね。
修理にかかる値段はどれくらい?
セルモーターの修理はセルモーターを交換することになるので、
「部品代」+「工賃」=修理代
ということになります。部品代はセルモーターが新品の場合は3〜5万円。リビルド品の場合は1〜2万円です。これに工賃がかかるわけですが、3千〜1万5千円程度が普通です。
- リビルド品使用の最安で1万3千円〜
- 新品の場合だと高くて〜7万円くらい
だと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は車のエンジンがかからない場合についてその原因を見てきました。重要なポイントをまとめておくと、
- 車のエンジンがかからない原因のトップはバッテリーが弱っているか上がっている
- シフトポジションがP(パーキング)に入っていないといったうっかりミスも多い。
- ガス欠が原因でエンジンがかからないことも多い。
- セルモーターはエンジンを始動させるための部品。
- セルモーターにトラブルがあってエンジンがかからない場合は何の音もしないのが特徴。
- セルモーターの寿命は10〜15万キロ。
- セルモーターの修理には数万円かかる。
以上を頭に入れておくと急にエンジンがかからなくなった時でも比較的冷静に対処できるかと思います。
自己解決は難しいと判断した場合は迷わず車を購入したディーラーもしくはJAFに連絡して応援を仰ぎましょう。